グラスアート藍の作品を通じて「沖縄に行ってみたい」「沖縄に触れてみたい」と思って欲しい。
琉球ガラスという業界は、時代とともに変わり続けて来ました。
歴史は浅く100年未満です。
昔はハエ取り、浮き玉、駄菓子瓶として主に使われていましたが、戦後、ものがなくなって、アメリカ人が捨てた瓶を集めて、琉球ガラスを作り始めました。当時は米軍家族のおみやげでした。だから鮮やかなものを作っていました。
沖縄が本土に復帰すると、本土に合わせて繊細なものを作り始めました。
現在は20代の女子旅に合わせたりと、柔軟に時代に合わせて、常に変化し続けています。
グラスアート藍は沖縄で作っているので、沖縄らしさをアピールしたい。
琉球ガラスは、無骨で重たかったりするけど、日常雑器として強度がしっかりとして毎日使えるもの。
琉球ガラスの根底に流れているものを大切にして、海外にも伝えていきたい…
手作りガラスの魅力
一度手作りのガラスを使って頂くと、工業製品では味わえない魅力が分かります。
「お父さんのグラスを割ってしまって、すぐに同じものを送ってもらいたい」というようなお客様も多いんです。
手作りの為、全く同じものはお渡しできないと、その都度伝えています。
グラスアート藍の商品は一期一会、全く同じものを作ることができないオンリーワン商品です。
ガラス体験や人材育成について
ガラス体験や、人材育成に関しては、モノを作り上げてく喜びを感じてもらいたい!という強い気持ちで取り組んでいます。
スタッフは家族だと思っています。
ものづくりをしていると、作り手の悩みなどが、もろに作品に出て来ます。
作り手の心が作品に伝わるので、できるだけ皆で楽しんで、Happyな気持ちで取り組んでいます。
皆で助け合い、一つのチームで同じ船に乗っている気持ちで、協力しながらやっています。和を最も大切にしています。
だから家族の様な関係を築く事が大切です。
家族のような、暖かさ、優しさ、愛情が作品を通じて伝わる事を意識しています。
どんなに技術力が高くても、助け合えない人は、藍の一員としてふさわしくないと思っています。
私たちは、一人の作家、アーティストではなく「グラスアート藍」というチームとして作品を作り上げていく。
チームワークを大切にして、皆と共に作り上げたブランドという意識を持っています。
コラボ作品についても、デザイナーが提案してくる案を忠実に作るのではなく、一緒に話し合いをしたり、意見を言い合ってお互いの良い所を融合させて、さらに良いものを作り上げていきます。
なので1つの商品を作るのに、早くて2〜3ヶ月または数年かかってしまいます・・・
また、売れないものは検証してフィードバックしながら、修正を重ね、新しいものに進化させています。
大切にしたい事、想い…
少しでもいいものをお客様に買って頂き、その対価で、一緒に働いている仲間に、満ち足りた生活をしてもらいたい。
東京の展示会、海外に出て行く事に挑戦し、若い人達が、夢を持って挑む舞台を作りたい。
海外展開の話を若い人たちに話すと、目をキラキラさせます。
若い人たちに、ものづくりの素晴らしさや、夢を与え続けて行きたい。
高付加価値で年中売れるには...と悩み抜いて誕生した「ウージ」
琉球ガラスは夏のイメージがどうしても強く、お土産だと売れるシーズンがどうしても限られてしまいます。
年中、琉球ガラスを使って欲しいと、どうしたら使っていただけるか?
お土産だと、大量生産で安い市場に出て行ってしまうので、高付加価値で年中売れるにはどうすればいいか?
と非常に悩みました。
まるで陶器のような高級感があって、沖縄らしさを感じる。そして、和食だけでなく洋食にも合わせられるもの。
そんなガラスの食器を試行錯誤しながら誕生させた作品が「ウージ」です。
※2014年度 GOOD DESIGN AWARD 受賞
私のミッションは
「琉球ガラスが永続的に発展する事への貢献」
それが、ガラス作品を作り続けている理由です…